原因は口腔環境
現代では、90%以上のお子さまに歯列不正や顎の発育不足の問題があると言われています。かつては「遺伝」と考えられていましたが、最近の研究では、歯並びを悪化させる真の原因は以下の「口腔習癖」にあることが分かっています。
歯並びを悪化させる真の原因
- 口呼吸(常に口が開いている)
- 舌の癖(舌が正しい位置にない、または歯を押している)
- 飲み込み方の癖(間違った飲み込み方をしている)
これらの弊害は、単なる歯並びの問題にとどまらず、アレルギー、喘息、いびき、歯ぎしり、悪い姿勢、顔立ちの変化、顎関節症など、様々な健康上の問題を引き起こします。
お子さまにとって「最良の矯正治療」とは?
従来の矯正治療は、すべての永久歯が生え揃うのを待ち、抜歯をしてからブラケット装置で歯を並べる方法が中心でした。しかし、成長発育期にあるお子さまの場合、このアプローチは最良とは限りません。
早期治療が重要な理由
最も重要なのは、「成長発育期の力を利用すること」です。
- 口腔習癖の改善
口周りの筋肉の活動を治し、正しい鼻呼吸を習慣づけることが、お子さまが本来持っている顎や顔面の良好な発育を促してくれます。
- 治療のベストタイミング
永久歯が生えそろうのを待つのではなく、永久歯が生えはじめたなるべく早い段階で治療をスタートすることが、最も良い結果につながります。
お子さまの健やかな成長のため、早めに専門家にご相談いただき、根本原因にアプローチする治療を選択することが重要です。
口腔機能発達不全症について
「口腔機能発達不全症」とは、生まれつきの障害がない18歳未満のお子さまが、「噛む」「飲み込む」「話す」といったお口の機能が十分に発達していない状態を指します。
これは、口周りの筋肉の使い方、舌の位置、呼吸の仕方など、様々な要因が絡み合って引き起こされ、早期発見と継続的なサポートがとても重要です。
以下のような症状はありませんか?
- 食べこぼしが多い、食事に時間がかかる、特定の食べ物ばかり食べる(偏食)
- 発音が不明瞭である
- 口をポカンと開けていることが多い(口呼吸)、唾液が出にくい、口が乾きやすい
原因として考えられること
- 乳幼児期の授乳や離乳食の与え方が不適切であったこと
- 舌が正しい位置にないこと
- 口呼吸の習慣
- 指しゃぶりなどの悪習癖
放置することのリスク
この状態を放置すると、お口の機能だけでなく、全身の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 歯並び・顎の発達に悪影響を及ぼし、将来的に矯正治療が必要になる可能性が高まります。
- 誤った動きを身につけてしまい、全身の成長を妨げる可能性があります。
- 深い睡眠が得られず、持久力や集中力の低下につながることがあります。
対処法
「おかしいな」と感じたら、まずは歯科医院にご相談ください。専門的な診断と継続的なサポートが不可欠です。
- 歯科医院で機能や状態を評価し、MFT(口腔筋機能療法)などのトレーニング指導を受けます。
- 筋力トレーニング(舌や唇の筋肉を鍛えるエクササイズを行います)
- 正しい姿勢の習得(背筋を伸ばして座るなど、正しい姿勢を意識し、顎の位置を整えます)
- 食事指導(噛みごたえのある食材を積極的に取り入れ、よく噛む習慣をつけます)
- 鼻呼吸の習慣化(舌を正しい位置に保つことで、口が自然に閉じ、鼻呼吸を促します)
気になる点があればお早めに当院までご相談ください。